作者:岩明均 1990年アフタヌーン(講談社)連載開始 単行本 全10巻
<あらすじ>
ある夜謎の生命体が泉新一(いずみしんいち)の脳に取り付こうとするが失敗し右腕に取り付いてしまう。こうして、ミギーと名づけられたこの生命体と泉新一の奇妙な同居生活が始まる。
<短評>
「誰かがふと思った……。みんなの地球を守らねばと……」
この言葉とともに物語は始まる。この言葉の真の意味はネタバレになるので書かないが重い意味を持っている。その意味を持つまで物語は途中だれる事無く進み、最後には壮大なテーマまで持って終了する。その事から見ても名作、名作とあらゆるレビューサイトで取り上げられていることは私も同感である。名作と言って申し分ない。
この作品の主人公泉新一は第1話で自分の右腕に謎の生物が寄生してしまうわけだが、結果的に人間離れした能力を得ることになる。何でもない高校生が突然特殊能力を得るというのは「デビルマン」や「スパイダーマン」に酷似する。ただこの作品はあくまで特殊能力をもたらしたミギーとの同居に終始することが違う。物語が終わるまでに新一とミギーは何度も人間と謎の生命体について語り合う。この「語り合い」こそこの漫画の一番の名シーンだと個人的に思う。
何年か前にこの作品に影響されて殺人事件を起こした奴がいた。こういった正にも負にも意味を持った作品は読者の本質が試される。漫画側にも読者を選ぶ権利があるのだから。 |
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